肉離れ

肉離れについて

肉離れは、スポーツや日常生活での急激な動作や無理な力が加わることによって、筋肉が部分的に断裂する状態を指します。医療用語では「筋損傷」と呼ばれ、筋繊維が損傷し、筋肉の機能が一時的に失われることを指します。肉離れは一般的に太ももやふくらはぎ、肩、腕など、負荷がかかりやすい部分でよく発生します。

肉離れの主な原因は、筋肉に急激な負荷がかかることです。スポーツ選手や運動を日常的に行う人が、無理な力を筋肉にかけたり、準備運動不足の状態で運動を始めたりすることでリスクが高まります。特にスプリントやジャンプなどの動作でよく見られます。

以下の要因が肉離れを引き起こすリスクを高めます。

肉離れの主な症状には次のようなものがあります。

肉離れは、損傷の程度に応じて軽度、中度、重度の3つに分類されます。

軽度の肉離れ: 筋繊維がわずかに損傷している状態です。痛みはありますが、歩行や軽い動作は可能です。回復期間は1〜2週間程度です。
中度の肉離れ: 筋繊維が部分的に断裂している状態です。痛みが強く、腫れや内出血が伴うことが多いです。通常は歩行が困難になり、回復までに数週間を要します。
重度の肉離れ: 筋繊維が大きく断裂しているか、完全に断裂している状態です。激しい痛みと腫れがあり、動かすことができなくなります。手術が必要な場合もあり、回復には数ヶ月を要することがあります。

肉離れの治療は、主に損傷の程度や場所によって異なりますが、一般的には以下の方法が用いられます。

RICE処置: 肉離れの初期対応としてよく使われるのがRICE処置です。
　• Rest（安静）: 損傷した筋肉を休ませ、無理な運動を避けます。
　• Ice（冷却）: 氷で患部を冷やし、腫れや痛みを抑えます。
　• Compression（圧迫）: 包帯やサポーターで圧迫し、内出血や腫れを防ぎます。
　• Elevation（挙上）: 患部を心臓よりも高い位置に保ち、血流を抑えることで腫れを軽減します。
薬物療法: 痛みや炎症を抑えるために、非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）が処方されることがあります。これにより、症状の緩和が期待できます。
リハビリテーション: 軽度の肉離れでは、リハビリテーションが重要です。ストレッチや軽い筋力トレーニングを通じて、筋肉の柔軟性と強度を回復させます。無理な復帰は再発のリスクがあるため、段階的に負荷を増やしていくことが必要です。
手術: 重度の肉離れ、特に筋繊維が完全に断裂した場合は、手術によって損傷した筋肉を修復することが必要になります。手術後もリハビリが欠かせず、数ヶ月単位での回復が必要です。

肉離れは、適切な予防策を講じることでリスクを減らすことができます。

ウォーミングアップとクールダウン: 運動前にしっかりとウォーミングアップを行い、筋肉を柔軟にしておくことが大切です。運動後のクールダウンも筋肉の回復を促進します。
ストレッチ: 筋肉を柔らかく保つために、定期的にストレッチを行うことが効果的です。特に運動を始める前に、筋肉を伸ばしておくことで負荷に耐えやすくなります。
筋力トレーニング: 筋肉の強化は、肉離れの予防に大きく貢献します。筋肉のバランスを保つために、特定の部位だけでなく全身をまんべんなく鍛えることが推奨されます。
適切な運動量の管理: 過度な運動は筋肉に大きな負担をかけるため、自分の体力に見合った運動量を守ることが重要です。

患部へのハイボルテージや超音波治療などを行い、回復を促進していきます。
症状が回復してきたら、トレーニングなどを行い患部のリハビリをおこなっていきます。肉離れに関しては再発も多いものになりますのでその後のサポートも徹底させていただきます。

肉離れの症状でお悩みの方はお気軽にご相談ください！